手軽で気楽な釣り日誌

平成13年10月27日（土）

晴れ

横須賀安浦港

アジ、カサゴ、他

職場の同僚

　エンジンの鼓動と波の揺れが絶妙に調和し、船酔いの内臓をかき乱していく。出してなるものかと早めに横になり、空を見上げていると、青い空に糸を引いて流れる雲、時折マストの横をゆったりと通り過ぎていくカモメたちが、次々と私の視界に入ってくる。
　船酔いもまんざらでもないか。


　明日は天気が悪いようで（実際に雨が降っていた）、今日に人出が集中したのか、港は盛況であった。老若男女が思い思いのスタイルで闊歩している。
　予約なしで、危うくあふれてしまいそうであった我々も、やっとのことで乗船許可が出る。船宿の女将にせかされ、釣り舟に向かう中、寝坊と迷子で遅れていた２名が出船ぎりぎりに到着した。なにはともあれ、船に乗り込む。


　ひしめき合う船の中、船頭も気を回したのか、流れの穏やかな釣り場に到着（それが私には凶と出たのだが）したが、釣りは苦戦を強いられポツポツと小ぶりのアジが上がるのみ。
　猿島周辺を回っていたようであるが、寝ては起き、寝ては釣りの連続で、そのへんは定かではない。
　１１時半頃潮の動きが出ている場所へ移動した。もうこれが最後のチャンスと腹に言い聞かせ、釣りに専念する。　形の良いアジが飽きない程度に釣れてきたが、すでに予定の時刻を過ぎていた。
　今日も大漁とはいえないが、獲物の量はこの程度でよい。
　釣りの目的は魚を釣り上げることだが、その先に求めるものは魚そのものではないのだから。