釣行日　　平成1７年３月25日（金）
場所　　　 静岡県伊豆佐ヶ野川、本谷川
天気　　　 晴れ
経路　　　 東名高速沼津→国道136→伊豆中央道→修善寺道路→国道136→国道414
入渓　　　 三段の滝入り口（佐ヶ野川）、大川端キャンプ場入り口（本谷川）
釣果　　　 アマゴ

　3月25日。
　2005年の初釣りに予定していたが荒天により延期していた、伊豆の釣行に出かけた。

　一泊の予定で朝ゆっくりと出かけたため、現地到着は午前11時頃となった。
　今朝は少し冷え込み上空の風は強かったものの、陽はすでに高く、渓を取り巻く樹木がその風を防いでくれるため、比較的穏やかな中での釣りができそうである。
　三段の滝入り口で、定番となりつつある握り飯とトン汁の昼食を済ませ入渓すると、前日の雨の影響か轟々と流れる滝と、水嵩の増えた滝壺が現れた。
　期待が膨らむ。
　釣れないけどアタリがあると言い張っている妻が、早速滝壺に竿を出す。
　昨年あった大きな枯れ倒木もなくなり、竿が出しやすくなって釣果の期待もあったのだが。


　放流されていないのか釣り切られているのか、滝壺、落ち込み、プール、どこを探っても一向に獲物の気配がしない。ましてや瀬に飛び出すのは皆無である。
　「去年は我々のために放流してくれたのかな？」、「そうかなー？」。
　「場所変えようか？」、「どこに？」、「本谷川に」。

　本谷川は天城連山の北麓に源を発し、全長４６ｋｍの狩野川となって沼津で駿河湾に注ぐ。
　山麓の南に流れる河津川からは、目の回るようなループ橋、つづら折りの天城峠を超えることとなる。
　流れに沿って国道が走っているが、一端渓に入るとその喧騒は消滅し、静かな渓に時折鹿の鳴き声がこだましている。


　場所換えの効果はすぐに表れ、先行した妻がゼスチャーで「いる、いる」と言っている。
　型は16,7センチと小さいが、美しい姿をしたアマゴが落ち込みで顔を見せるようになり、進むにつれその数は増えていった。
　しばらく行くと大きなプールが現れ、そこで本日最高の20センチ弱のアマゴにも出会うことができた。

　山峡に沿って流れる渓の春はまだ浅く、セピア色の木立が目立っているものの、その枝先をよく見るとしっかりと芽が膨らんでいる。
　きっと次回に訪れるときは緑の葉が頭上を覆うことであろう。