手軽で気楽な釣り日誌

　　3週連続の道志での釣行である。今回は、休日出勤の続いていた長男も休暇が取れることとなり、急遽ウェーダーとロッドを揃え同行することとなった。渓流釣りデビューである。
　　入渓点はすでに経験済みの両国橋湯川屋からとした。丸太橋を渡ったところで川虫を取り、最初のカーブの淵で手慣らしをしてから遡上を開始した。餌は前もって用意したイクラと、湯川屋で入手したミミズも携帯した。今日もチビヤマメが盛んにアタックしてくる。どの餌を使っても同じである。手ごろなサイズがなかなか掛からないが、空は青く景色はいつもながらグッドである。
　　昼食を済ませたあと、未経験の場所である神之川出会いを目指し、途中のポイントを探りながら遡上を再開した。神之川出会いの淵への流れ込みに仕掛けを入れたとたん鋭い引き込みがあり、「きたっ」と思ったが、ニジマス（23センチ）であった。遅れて上ってきた妻が、出会いの下流200メートル付近で19センチと17センチのヤマメを釣り上げたとのこと。長男はチビヤマメのみであった。ここのところいつも思うのであるが、流れに乗せると小型が掛かり、しばらくの間仕掛けを止めておくと良型が掛かるように感ずる。
　　午後4時となり去りがたい思いを抑え納竿することとした。途中天狗岩付近の淵で大型の獲物に手を焼いていたルアーマンに出会った。おせっかいとも思ったが、タックルと足場からして取り込み不可能と見て加勢した。ランディングネットに収まりきらない60cm級のニジマスであった。
　　湯川屋で早めの夕食を取ることとした。渓流の空気のせいか食するものすべてが美味である。また来ようと思う。
　　ところで一点だけ気がかりなことがある。淵の多くで魚の死骸が沈んでいた。放流された魚が生き長らえなかったのか、これは毎年のことなのであろうか。今度聞いてみようと思う。